ニュージャージー州北部ニュージャージー(North New Jersey, New Jersey)のご紹介
photo by SachinDaluja
ニュージャージー州北部ニュージャージーはハドソン川を挟んでマンハッタンを見渡すエリアに位置する都市郡です。
ニュージャージー州全体でみても、一人あたり高所得(全米第3位)・高い教育水準(全米第3位)などが特徴に挙げられます。
産業も盛んで、マンハッタンに勤務する人々のベッドタウンとしても、良く知られています。
ニュージャージー州北部ニュージャージーの地域情報
ジャージーシティ
場所は北部ニュージャージーに於いて南側に位置します。
このエリアはニュージャージー州に於いても、2004年に竣工された、ゴールドマンサックスタワーに象徴されるように、開発が進行していることもあり近年人気が出て、価格が上昇しています。
マンハッタンビューが有名で、ハドソン川に近いほど物件価格が高くなる傾向にあります。ジャージーシティはニューヨーク第6の区と称されることもある郊外都市であると同時に、ニュージャージー州きっての港湾都市でもあります。
ホーボーケン
場所はジャージーシティとウィーホーケンに挟まれるエリアで、ニューヨークのミッドタウンまでも、パストレインという地下鉄を利用してニュージャージー州と往来することができる為、アクセスがしやすい場所に位置します。
マンハッタンの金融機関などに勤務するエリートが数多く住む注目のエリアとなっています。
また、ハイツと呼ばれる高台のエリアはハドソン川から少し離れるものの開発が進み、これからの成長が期待できます。
フランク・シナトラの生地としても有名であり、名前を冠した通りもあります。
エッジウォーター
場所は北部ニュージャージーに於いて北側に位置し、ウェストニューヨークやユニオンシティと呼ばれる開発が進むエリアへのアクセスにも容易です。
また、マンハッタンへはフェリーを利用しての往来が可能です。
このエリアには日系スーパーのミツワがあり、日本企業の駐在員などにも人気のエリアであり、近接するフォートリーやクリフサイドパークと呼ばれるエリアと合わせてミニ日本人街のようなコミュニティを形成しています。
北部ニュージャージー住人の声
- 「近年急速な発達が進んで、高層コンドの建設が目立つ。」
- 「ニューヨークより落ち着いていて、暮らしやすい。」
- 「家族でも、一人暮らしでも様々な需要に応えてくれる。」
基本情報 (括弧内は全米平均)
- 人口
- 309,758人
- 年齢中央値
- 33.8歳 (37.2歳)
- 平均物件価格
- $429,167 ($230,000)
- 雇用の増加率
- 1.04%(1.18%)
- 人種
- 白人 58.2% アジア人 21.87% 黒人 12.11%
- 年間降水量
- 1110 mm (940 mm)
- 7月の最高気温
- 28℃ (30℃)
- 1月の最低気温
- -4℃ (-6℃)
不動産基本情報 (括弧内は全米平均)
- 物件築年数中央値
- 45年 (37年)
- 物件価格中央値
- $429.166 ($170,100)
- 平均家賃:1ルーム
- $1167 ($661)
- 平均家賃:1ベッドルーム
- $1,219 ($765)
- 平均家賃:2ベッドルーム
- $1,445 ($957)
- 平均家賃:3ベッドルーム
- $1,879 ($1,289)
- 平均家賃:4ベッドルーム
- $2.214 ($1,490)
ニュージャージー州ハドソンエリアの投資情報
ハドソンエリア賃貸住宅について
- NYCの経済加速がハドソンにも波及し、北部ニュージャージーにおける手頃な住宅の選択肢を供給している。
より多くの企業が範囲を拡大する為にマンハッタンへ進出するに連れだって、新規雇用者がジャージーシティやニューアークのような、NYと比較して安価な、月額$2,000以下の賃貸住宅を選択するようになっている。 - 2015年は、開発業者によるハドソン郡のウォーターフロント沿いにおける高層建築の建設が非常に盛んであった。
本年は、需要の低下というよりも開発計画時期の影響によって、開発案件完了のペースは落ち着くものとみられる。 - 見込まれる賃借人に対して、便利な通勤手段を提供する為に、依然として主要な交通機関沿いに開発は集中していくものと目される。
- 結果として、物価上昇ペース以上に、活発な需要が本年の実質賃料上昇を下支えするものとみられる。
投資家は
- 拡大する経済と比較的強気な賃貸需要が本年の物件購買意欲を活性化させると共に、銀行融資が広く活用されるものと見られる。
- 交通機関沿いのハドソン郡に於ける高層建築を好む、機関投資家が市場に於ける先頭に立つ一方で、個人投資家はリモデルや買い替えに注力するとされる。
- NYCから北部ニュージャージーへの人口流入は本年も継続することで、投資家に大きな利益をもたらすとみられる。
- 買い替えが個人売買の大半を占め、投資家は収入の上乗せやリモデルによる資産価値向上を求めるとみられる。
- 開発の進展により投資家はより積極的に、2016年も投資活動を行っていくとみられる。
(参照資料)Marcus&Millichap
今後の見通し
雇用
2015年に29,000人の雇用を創出したことを受け、2016年は16,000人と減速するものの、総雇用者数は0.8%増加すると見られる。
建設
前年の7,600戸には及ばないものの、急激な賃貸需要により5,500戸の物件が完了するものとみられる。
賃料
好調な稼働率により、実質賃料は月額$2,037と4.2%上昇する。前年は、平均実質賃料は3%の上昇を見せていた。
空室
開発案件完了の鈍化により需要とのバランスが取れ、前年比0.2%下落に留まることで2.5%となるものとみられる。
今後の見通し
- 堅調な米国経済により、高騰するNYマンハッタンの不動産市場は需要に応え開発が進むエリア
- 大手金融機関オフィスなどの移転によるオフィス建設やIT企業の進出・成長など、雇用創出による単身者や若者向けのアパートメントの充実エリア
(参照資料)Marcus&Millichap